
「象の背中」という映画を知ってますか?
秋元康さんの原作、像のアニメーションでも有名なお話しですが
私が観た、映画の方は今一度調べてみるともう10年も前。
役所広司演じる中堅でそれなりの地位にもあるサラリーマンの男性が、突然末期の肺がんを宣告され、余命をどう生きるのか、亡くなるまでのその生き方は考えさせられ、
愛人がいると途中で知っても、最後の時をホスピスで子供達と一緒に夫を支える、
今井美樹が演じる健気な奥さんがとても素晴らしかった
映画を観た時は、自分がもし余命を告げられたら、死ぬまでどんな風に生きるかと
奥さんの立場よりはどちらかというとその亡くなる男性の立場に立って観ていたような気がしますが
(奥さんが素晴らしすぎて自分に全く当てはめられなかったのもあると思いますが・・・)
友人がまさに今、緩和ケア病棟で家族であと何日かを過ごし、ご主人を支えて見送る立場にあるということを聞いて私はその映画を思い出しました。
その友人とは
娘同士が同級生で、ベビーカーで寝ていた頃からなので、もう27年もの付き合い。。。
縁があるのか、家も近くで職場も途中からは同じになり・・
夫婦も同じ年代です。
ご夫婦はそんなに仲が良かったというわけでもなく、多分、ごく普通、、
ご主人はどちらかというと「亭主関白」で、若い頃はいろいろあったことも聞いていたし
でも、家族で最後をそんな風に過ごすことに決めて
あの「象の背中」の映画のように、、、
あの映画はすごい理想というかそんな感じでもあったので
友人が本当に偉いなと
そして、自分たち夫婦のことを思って
いや、もう夫婦とも言えないのに一緒にいて
もし、今旦那が同じようになっても私はどんな風に関われるのかなと、、
ひょっとしたら旦那が亡くなっても私は泣かないかもしれないとも思う。
形は同じ「夫婦」でも中身は雲泥の差です。
いろんな夫婦があるのだろうけれど、今まで何があったとしても
最後はそんな風にできる「夫婦」はやっぱり理想の夫婦で
そんな夫婦になれなかった自分、ここに居る自分、
第二の人生だとか、考えていること、やっていることが
今は何だろうと思えてしまう。。
もう、自分がちっちゃいちっちゃいちっちゃい・・・・・・・・・・・・
でもなぜか今までも、本気で離れようとすると、こんな風に何か
考えさせられる出来事が起きて
義母や義父を見送った時もそうだったんです。
どう考えたらいいんでしょうね。。
いや、ここでも心の声かな・・・と
馬場さんの曲にもありますが、考えても、、、
「でも大切なことはいつも 誰も教えてくれない」
のです。。