
こんにちは、メグです^^
今日は私が50代から何か、打ち込めるものをと探している時に出会った、
紙を使った日本生まれの素晴らしいアート、「彫紙アート」について、ご紹介させてください!
彫紙(ちょうし)アートとは
「彫紙アート」とは、
グラフィックデザイナーの林 敬三氏(以下林敬三先生と書かせていただきます)が考案し、
2004年に初めて発表された、
紙を何枚も重ねて彫ることによって絵画的表現をする、日本生まれのアートなのです。
「彫紙アート」はその名の通り「紙を彫る」アートなのです!
「紙」を「彫る」?!?!?!
ミステリーですよね~
「紙」は普通は「切る」ですよね。
さて、では、なぜ紙が「彫れる」のでしょうか。
「紙を彫る」とはどういうこと?!
まず、彫紙アートは「5枚以上の紙を重ねる」のが基本です。
紙を重ねると当然厚みが出ますね。
その「厚みにアートナイフを入れていく」のが「彫る」ということなのです!
そしてその厚みはこれまた当然、紙の枚数が多いほど厚くなっていきますね。
紙の見本帖に定規をあててみました。
紙の枚数の多い少ないが、作品の良し悪しを決めるものにはならないのですが、
概ね、この重ねた紙によってできる厚みに入れていった、ナイフのカットによってできる断面の美しさ、そして奥行の複雑さを、紙自体の色の美しさで表現するのが、この「彫紙アート」の大きな魅力なのです!
彫紙アートの創始者 林 敬三先生
(林 敬三オフィシャルホームページより)
こちらの創始者の林敬三先生が、またとっても素敵な方なのです^^
まず、当たり前のことなのですが、その技術のものすごさです!
アートナイフさばきを実際に見せていただいたことがありましたが、スゴイのはもう当然のことなのですが、曲線でもほんとにすーっとスムーズな動きですごいのなんの!
そして、作品を見ればわかりますが、そのカットされた断面の美しいこと!
作品を目の前で見ましたらもう、本当に見とれてしまいます。
こちらは2015年7月に「富士川・切り絵の森美術館」で開かれた「林敬三・彫紙アート展」のパンフレットより参照させていただいていますが、細かいカーブでも、下まで断面が美しく揃っていますよね!
これがですね、実際ほんとにほんとに美しいのです。
こんなにキレイにカットするのは本当に難しいんです!
ちなみにこれは私が彫った作品の一部なのですが、見ての通り、手前の断面がガタガタでございます・・・・
使っている紙の枚数も、上の林敬三先生の作品「モダンタイムス」は67枚使っていらっしゃいます。
(下の私の作品で確か38枚くらいだったと思います。この枚数でもうヒーフーいっております。)
そして、こちらの作品のように、デッサンの時の鉛筆の線を生かした細い線を彫る「フィーリングライン」という林敬三先生独自の技法、これはもう本当に神技なのです。
そして、さらに私が思った林敬三先生の素晴らしさは、、そのお人柄です。
「こんなにスゴイのに、ちっとも偉そうにしない!!!」
話し方も本当に穏やかで、しかもとても気さくな方なのです~
写真なんかもホイホイっと気軽に一緒に撮ってくださったりします~^^
しかし、穏やかでも、アドバイスはぴしっと的確に的を得たところをつかれます~。
世の中には肩書だけで偉そう~にする上司とか、、いますよね。
そんな人を見てきて
林敬三先生にお会いして、
「真にスゴい方(人格者というか、実力があるというかそんな人)は、威張らない、偉そうにしないんだ」
と私は思ったのです。
そんな創始者である林敬三先生の作品のモチーフは花や鳥、魚、昆虫が多く、そうした生き物や人に対する優しく温かい、丁寧な目線が感じられます。
まとめ
彫紙アートってこんなもの、というところと創始者の先生についてお伝えしました。
彫紙アートは紙を重ねて一枚づつ彫り下げていくアートです。
しっかりと彫る線を決めてしまわないといけないので、じっくりとモチーフと向き合ってえいやっと線を決めたり、また紙を決めたり、試行錯誤することや、彫り始めたら集中することや、、、
とっても自分と向き合うことにもなる。。。
奥の深い素敵なアートです。
そして、絵が描けなくても、写真を使ったり
幾何学模様を組み合わせて色や線、彫る深さを変える等‥いろんな考え方や工夫によっていろんな仕上がりができる・・・
考えてたら楽しいですね💕
(いや、考えてばかりじゃなくて「もっと作品創らにゃ~」なんですが😅)
まずは体験もできます。
各地に素敵な先生方がいらっしゃいますので、興味がわいたなぁ~と思ったら
詳しくはこちらからお問い合わせくださいね。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。