
こんにちは、メグです^^
今日は彫紙アートではやはりメインになる紙のお話しをさせてくださいね。
自分の勉強もかねて・・・です!
ファンシーペーパーについて
彫紙アートではファンシーペーパーと呼ばれている特殊紙を主に使います。
表面に柔らかいエンボス加工や透かしなどの加工がされていて、色数が豊富で美しいことが特徴です。
ファンシーペーパーだけでも60種類前後はあるということで、紙のテクスチャーもほんとにいろいろあり、紙を手にとって見ているだけでも本当に時間を忘れるほどです。
実は日本は世界一のファンシーペーパー生産国であり、市場だそうです!
彫紙アートではあまり重要視しないところだとは思いますが、紙にはY目、T目という流れ目があります。簡単に言いますと紙の長辺にそって繊維が流れている紙を「縦目・T目」の紙といい、紙の短辺方向に沿って繊維が流れている紙を「横目・Y目」の紙といいます。
紙にはA判、B判、四六判、などといった大きさがありますが、彫紙アートで使うファンシーペーパーは、主に四六(しろく)判全紙(788mm×1091mm)(全紙とはまったく裁断しない一番大きいサイズ)で1000枚の重さが100kgという紙の重さのものが最適です。
こちらはタントという名前のファンシーペーパーの色見本ですが、一つのL-57という色に対して「四六判Y目」70kg~180kgとそれぞれ書かれてありますね。
彫紙アートではこの100kgという厚さの紙が一番適しています。
70kgだとこれより薄く、130、180kgだとこれより厚い紙ということになります。
タント(TANT)
多分、彫紙アートで一番多く使う紙ではないでしょうか。
色数はなんと150色あり、おもて面は上の見本のように柔らいランダムなエンボスで表裏面の差はほとんどなく使いやすい紙です。
特徴はなんといっても色数の多さと、色がきちんと系統たてて作られており、色のアルファベットと色番を順に並べるとカラーチャートのような見事な色の地図が出来上がるので、色がとても選びやすいのです。
たとえば、「この色と同じでもう少し薄いのは・・・」「濃いのは」という選び方をする時にとても選びやすいのですね。
NTラシャ
こちらもタントと同じくらい多く使われる紙になります。
タントよりも平らでラフな紙面で、発色がよりキレイな感じです。こちらも色数が豊富で115色あります。
クリスマスに使えそうな赤と緑をタントとNTラシャで比べてみました。
右がタントで左がNTラシャです。
(やはり実際の色とちょっと見え方が違うかもしれませんが(;´Д`)赤はもう少しキレイな赤なのです~)
エコジャパンR
紙のエンボスの感じは「TANT」によく似ていますが、こちらもエキゾチックジャパ~ンといった感じの?!濃いクッキリとした色が目立ちます。全45色です。
その名の通り、色の名前も和!
「淡桜」「ミカン」「ワサビ」「ヒスイ」
「ビャクダン」「わすれなぐさ」「梅茶」などなど・・・・
色と名前を見ているだけでも
なんだかうれしくなってしまいます(*´ω`)
そして、今回一枚づつA4で全色をパックにして、元OSaka校のMeg先生(同じ名前で恐縮です・・・(^^ゞ)が送ってくださいました。
まずは紙と色名を照らし合わせていくかな♪
というわけで色名順に並びかえてみましたが、
微妙な色違いの色が難しい・・・
これはやはり色見本帳が欲しいぞ!
白っぽいところの
「絹」「乳白」「キナリ」とかの違いが微妙・・・
青のあたりもですね
「淡青」「水ハナダ」「ビャクダン」「わすれなぐさ」「ルリ」「ツユクサ」…と続くのですが
ちなみに「ハナダ」ってなんだろう・・・
調べてみたところ
はなだ「縹」←こんな字を書く!
明度の高い薄青色のことで「ツユクサ」を表しているとのことです。
へぇぇ~~ですねぇ!
この「水ハナダ」色はほんとに薄い青と少し緑がかったような感じの色ですね。
里紙
こちらは純和風!表面もちょっと和紙風の、少しもやもやしたテイストのペーパーです。
色ももちろん和風の落ち着いた色合いで、ソフトなぬくもりとナチュラルなやさしさを大切にした和風の紙です。
和のしぶ~い作品には絶対コレ!ですね。
その他に
金や銀には「メタルック」という紙や、パールがかって光沢のある紙には「きらびき」、「キュリアスメタル」など
まだまだ、使える紙としては本当に多くのいろんなファンシーペーパーがあるのです。
まとめ
紙も色もほんとにいろんな種類があって、やっぱり紙っていいなぁ~~
そして、日本名の色名っていいですね。
日本に生まれて良かった~!って
俳優の誰かさんじゃないですが、ホント、叫びたいですね。
紙屋さんが近くにあればもう絶対いりびたってるだろうな~
彫紙アートではパキッとしたハッキリした色が使いたい感じなのですが、里紙のような落ち着いた渋い色を使った作品・・・憧れます~
作ってみたいですね。
奥が深い、彫紙アートで使うファンシーペーパーについてご紹介しました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。