こんにちは、メグです^^

原作「ルドルフとイッパイアッテナ」「ルドルフとともだちひとりだち」(斉藤洋・作 杉浦範茂・絵/講談社刊)

があったということも知らず、評判がいいという風の噂だけで、夏休み中の多くの親子に交じって観てきました~^^
いや~~、これが泣けた泣けた。

きっとまわりで一緒に観ていた子どもたちに知られたら

「オバチャン、そんなに泣く~~~?!?!」

とちょっと引かれてたかもしれません(;´∀`)

「イッパイアッテナ」って何かが「いっぱいあってなぁ」なのかなぁ~
何なのかなぁと思っていましたが・・・さぁ、何でしょうか!^^

超ネタバレストーリーとレビューいきます!

ルドルフは好奇心旺盛な男の子

小さな黒猫の男の子の「ルドルフ」はリエちゃんに可愛がられて三丁目の一軒家に住んでいるのですが、ある日、リエちゃんはお母さんに頼まれたお遣いに一人ででかけてしまい、「いつもリエちゃんはボクをおいてけぼりにして、一人で行っちゃう」といつものようにちょっと不満。

ところがその日はたまたまリエちゃんが出かけたあと、門が少し開いていて、「ようし!」と思い切ってルドルフは門を開けて出て行ってしまいます。

さぁ、そこからが大変、ひょんなことからトラックの荷台に、シシャモ一尾と飛び込んでしまうことになり、そのままトラックと一緒に家を離れ、遠くに行ってしまうことになります。

イッパイアッテナとの出会い

長い時間車に揺られ、着いて車を降りると、そこは全然知らない町。。しかも大きなトラ猫が現れ、最初は「シシャモをよこせ」と恐ろし気に言うのですが、ルドルフが遠くから来て家に帰れなくなってしまったと知ると、自分の住まいの神社へ連れて行って泊めてくれます。

その晩、「リエちゃん・・・・」と泣きながら寝るルドルフ。。それだけでもう、もらい泣きしてしまいます。

そしてイッパイアッテナと、ノラ猫として上手に生きていく術を教えてもらいながら一緒に暮らし始めます。

さて、ルドルフがこのトラ猫に名前を聞いたところ、トラ猫が「いっぱいあってな」と答えます。

はは~ん、そういうことか~~^^名前がいっぱいあるのかな、その理由が次にわかりますが・・・

ルドルフはそのトラ猫の名前を「イッパイアッテナ」なんて変な名前だなぁと勘違いしてしまうのですね。

しかし、このイッパイアッテナが実はすごいトラ猫なのです。

イッパイアッテナは字が読める!

イッパイアッテナは昔の飼い主に字を教えてもらっていて、なななんと!人間の使う文字が読めるのです。

(字を教えてもらったのもわけがあったのですが)そして犬を倒すくらい強いのですが、賢くて、いいことをいっぱい言います。
そして、人間に可愛がられるのがとても上手なのです!

上手に「猫なで声」を出して、いろんな人にいろんな名前をつけてもらって(だから名前が「いっぱいあってな」なんですね~)可愛がってもらって食べ物をもらって暮らしている。

文字が読めることで、小学校の給食メニューが読めるので、肉が入っているメニューの日にちゃんと出かけて行ってお肉のおすそ分けをもらうのです笑

小学校に忍び込んで図書室で絵本を見せてくれて、その絵本を解説してくれるシーンなんか、ほんと、すごいです、楽しいんです笑

そして、ルドルフもイッパイアッテナに文字を教えてもらうことになります。

字を教えてほしいというルドルフにイッパイアッテナが言う一言がいいんですね。
「絶対に途中で投げ出さないこと!」

スイマセン、投げ出してばかりの大人です。。。。(;´Д`)

ルドルフの家に帰る手段が見つかった!

夏休みの小学校ではクマみたいな優しい先生「クマ先生」がかまってくれるのですが、ある日クマ先生が見ていたテレビを何気に見ていたルドルフは、テレビの画面に出てきた風景が、自分の住んでいたところの風景と同じで、映った文字が「岐阜」。ルドルフの住まいが「岐阜」だということがわかります。

しかし、今いるところはなんと、東京。。。歩いて帰れるところではないということもわかります。

落ち込んでいるルドルフに、近所の商店街のバスツアーが岐阜に行くという情報が!

そのバスにこっそり乗り込むという計画をたてます。

やっと帰れる!大好きなリエちゃんに会える!

ところが、明日、バスツアーだという日にイッパイアッテナが大けがをしてしまいます。

イッパイアッテナはその日、ルドルフのお別れ会に美味しいお肉を食べさせてあげたいと、昔住んでいたところの隣の大邸宅に住んでいる飼い犬の、強面ブルドック「デビル」に(デビルとは仲たがいをしてしまっていて仲が良くないのですが・・・)餌のお肉を分けてくれないかと頼みに行って、一方的にデビルにやられてしまったのです。

ルドルフがなんとかクマ先生を連れて来て、イッパイアッテナは医者にみてもらえて命は助かったのですが、ルドルフはバスに乗らず、もう一匹仲良くなった猫のブッチーと許せないデビルをやっつけに出かけていきます。

勇敢です・・・・!!

しかし、結局帰るチャンスを逃してしまったルドルフ・・・
ノラとしてまたみんなと東京で暮らす日々が始まります。。。

帰るチャンスが!!そして・・・・

東京に来て1年程たったある日、ブッチーの住まいの金物屋に来るトラックが岐阜方面へ向かうということが判明し、文字が読めるようになっていたルドルフはイッパイアッテナに乗り継ぎのパーキングエリアや岐阜までのルートを教えてもらって覚え、ついにそのトラックに乗り込み、仲間とさよならして岐阜に向かいます。

パーキングエリアで止まっては岐阜方面に向かう車を探して乗り継ぎ、もう少しでたどり着くというところでアクシデントがあり、車を降りることになりめげそうになりますが、そこでイッパイアッテナのまた素晴らしい言葉

「絶望は愚か者の答えだ」

を思い出し、歩くうちに、ついになんとか懐かしい家と大好きなリエちゃんのもとへたどりつきます。

しかししかし・・・・・

なななんと・・・・

もう1年もたって、ルドルフが帰って来ないので、リエちゃんはルドルフによく似た小さい黒猫ちゃんを新しく飼ってしまっていたのでした・・・

2匹も猫は飼えないと知り、ルドルフは「僕のリエちゃんなんだ」と叫びながら家を走り去ります。

ううう・・・・もう涙涙です・・・

そして、また仲間のいる東京に戻り、イッパイアッテナと神社で再会したところで、ルドルフが泣くシーン。。。

またまた涙涙です。もう泣き過ぎです・・・

最後は・・・・

飼い主がアメリカに行ったので、自分もアメリカに行ってみたいと言って英語も勉強していたイッパイアッテナが事情が変わったというのです。

実は、その飼い主はスキヤキの店をアメリカに出し、それが大変うまくいって、お金持ちになって帰ってきたのでした。

昔、その飼い主がイッパイアッテナに文字を教えていたのは、飼い主がいなくなっても一匹で強く生きていけるようにとの飼い主の愛情だったのでした。

もとの住まいの場所に大きな家が建ち、隣に住んでいるデビルとも仲直りをし、そして、そのイッパイアッテナの飼い主のもとでルドルフはイッパイアッテナと暮らすことになるようです。

とても辛い思いと大変な冒険をして少し大人になったルドルフと、イッパイアッテナが、新しい家の庭にできた丸いガーデンテラスの屋根の上で大きな月を目の前に語るシーンで終わります。

シンプルな愛と冒険と成長の物語

最初ルドルフの声(井上真央)にちょっと違和感はありましたが、だんだん成長していく様子を声で表現しなくてはいけない、「動いている映像に自分を合わせるのではなく、ルドルフの視線でいてください」と監督からアドバイスをもらったということですが、いやいや、主役の男の子の猫を声だけで演じるというのもきっとなかなか難しいのでは、苦労したのではないかと思いました。

商店街や建物や景色はとても風情のあるリアルな3DCGでした。
やはり映像技術はすごいですね!

子供向けの作品ではあるのかもしれませんが、友達や自分と関わるまわりの人(猫)と真に向き合うこと、関わること、友情、愛情、冒険、成長、知識を得る(勉強する)ことの大切さ、などとてもシンプルで大切なことがわかりやすく表現されていて、素直にストーリーに引き込まれてしまいました。

リエちゃんに再会して、「ルドルフ~~!」「リエちゃん!!」でまた涙・・・めでたしめでたし・・・というシーンでは終わらない・・・

新しい猫ちゃんが来ていてこれはちょっと可哀想だと批判的な意見があるようですが、1年もたっていれば実際にあることでしょう。

仕方のないことだと、、それでもまた東京に、仲間のもとに戻ってみんなとまた生活していく、辛い思いはしたけれど、強くたくましくなったな、元気で強く生きていってほしいなと、私は思いましたね。

大人でも本当に十分に楽しめる映画でした^^

後から知りましたが、よ~く見ると町の看板や標識、ロゴマークなどにもこっそりと猫マークが入っていたり、遊びゴゴロもイッパイアッテナ!だったそうです^^
ブラボー!!

総合評価 ★★★★★★★★(9/10)

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

ルドルフとイッパイアッテナ
監督 榊原幹典
脚本 加藤陽一
音楽 佐藤直紀
出演 ルドルフ 井上真央
イッパイアッテナ 鈴木亮平

配給 東宝
公開 2016年8月06日
製作国 日本

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